ゴミ箱から顔が覗いている。
ぞわっと背筋が震えたのは一秒にも満たない。そこにあるはずがないものだと理解しきっているからだ。
しかし、それが視界の中心から端に写るとはたまた恐ろしくなる。やはり顔なのだ。
どこで、いつ見た顔なのだろう。
まだ顔はゴミ箱から覗いている。なぜ、顔の様に見えるのだろう。
まだ顔は覗いている。